斉藤隆夫「粛軍演説」 1936/05/07
〜 あああ 〜
あああ
taro's トーク
ああああああ
「社説」でも記事でも軍部に思うようにモノが云えなかった新聞は、
この斎藤質問演説を「真摯大胆にその言はんとする所を言ひ、粛軍の大義を宣明したものとして満場嵐の如き拍手裡に
深刻なる感銘を与へた。・・・・・・単に無責任なる批判乃至は放言に堕せず、言々句々粛軍の大義を説いて
陸相に詰め寄つた」とし、「議場は一種の悽愴味を呈し、異常なる緊張を呈した」と報道した。(朝日新聞)
「議場の嵐の如き拍手」は、
議員が言わんとして言い得ないでいることが斎藤の口から出たのに対する心からの賛同であった。
いわゆる他に凭って溜飲を下げたもの。
国民もまた新聞に載った斎藤演説の要旨に感動した。
議会での演説が万雷の拍手で議場を震わせたのは、前年二月二十五日、貴族院で行われた美濃部達吉の
「天皇機関説」演説以来である。
松本清張 「昭和史発掘(13)」
P.195この本を入手
※ 「クリック20世紀」では、引用部分を除いて、固有名詞などの表記を極力統一するよう努めています。
|