女優岡田嘉子、ソ連へ亡命 1938/01/03
〜 あああ 〜
あああ
taro's トーク
ああああああ
引用一月三日、新劇女優・岡田嘉子は演出家・杉本良吉とソ連に亡命した。
かねてから二人は恋愛関係にあったが、杉本に思想犯の前歴があることから、
召集は時間の問題だと見て、ソ連への亡命を決意したもの。
一説には、杉本には弾圧によって、壊滅状態にあった共産党再建のために、
コミンテルンと連絡をとるという任務が与えられていたともいう。
二人は前年末、樺太を訪れ、二日、気屯に入った。
そして三日午後三時半ごろ、樺太半田沢の警部補出張所を慰問に訪れた後、馬橇で北緯五〇度の日ソ国境まで行き、
四時過ぎに歩いて国境を越えた。
杉本には妻もあったことから、“赤い恋の逃避行”とセンセーショナルな話題となったが、その後、
二人はソ連当局によって引き離され、杉本は二年後、風が悪化、肺炎で死んだと岡田に伝えられる。
岡田は、労役三年の刑の後、太平洋戦争中はハバロフスクの対日放送で、戦後はモスクワ放送で活躍するかたわら、
モスクワ大学の演劇科で学び、一九七二年に初めて帰国。
その後は日本でも演劇活動を再開した。
※ 「クリック20世紀」では、引用部分を除いて、固有名詞などの表記を極力統一するよう努めています。
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