インド象インディラ来日 1949/09/24
〜 あああ 〜
あああ
taro's トーク
上野動物園の猛獣たちは、戦争中に日本陸軍の命令で毒殺された。
ゾウは毒を与えても死なず、だから餓死させることになった。
腹をすかせたゾウたちは、芸をみせてはエサをねだった。
その姿に、係員は目頭を押さえたという。
こうして上野動物園にはゾウがいなくなった。
戦後、台東区の子供たちがお願いの手紙を書いた。
それに応えてゾウを贈ってくれたのがインドのネール首相だ。
ゾウのいないゾウのオリ、それは、動物園に刻まれた戦争の痛ましい爪あとだった。
それはネール首相のおかげで消えた。
だが、傷あとが消えても、その愚かな過ちを忘れてはいけない。
忘れては、殺された猛獣たちにも、ネール首相にも申し訳ない。
感謝の気持ちとともに、いつまでも覚えておこうと誓うtaroであった。
引用九月二四日、インド象のインディラが来日した。
この年の春、東京・台東区の子供たちが、インドのネール首相にあてて、「象をください」と手紙を出した。
上野公園には戦前、三頭の象がいたが戦時中に空襲に備えて処分されていた。
ネール首相はさっそくその願いを聞き届け、インディラと娘の名をつけたメスの象を贈ってくれたもの。
インディラは九月二五日に上野動物園に到着。
動物園には九万二〇〇〇人の入園者が殺到した。
※ 「クリック20世紀」では、引用部分を除いて、固有名詞などの表記を極力統一するよう努めています。
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