菊池 武夫 1875 − 1955
[ きくち・たけお ]
貴族院議員、奉天特務機関長、陸軍中将
エピソード 1調査中。
引用菊池武夫は、南北朝時代、南朝方の忠臣で有名な菊池武時の後裔。
その先祖の武時は、後醍醐天皇が隠岐から伯耆船上山に戻ったとき、逸早く九州から駆けつけている。
武時の子武敏は、尊氏が京都に敗れて九州に遁走してきたとき、これを博多の多々良ヶ浜に迎撃した。
その子武光は九州南軍の主将として懐良親王を助けているし、武光の子武政も北朝方の少弐の大軍と筑後川の河原で戦っている。
したがって、その後裔の武夫男爵が勤皇精神で美濃部攻撃に情熱をたぎらせた理由は分らないでもない。
松本清張 「昭和史発掘(6)」
P.158この本を入手
※ 「クリック20世紀」では、引用部分を除いて、固有名詞などの表記を極力統一するよう努めています。
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