エルウィン・ロンメル 1891 − 1944
ドイツ防衛軍総司令官、ナチス親衛隊長、元帥、「砂漠の狐」 / ドイツ
エピソード 1調査中。
引用ロンメルは会うひとに精悍無比の印象を与えるが、案外小柄な将軍である。
話をすれば、淡々とした態度であって、これがナポレオンの再来と謳われた砂漠の英雄かと疑わせる。
かつてはイギリス軍の猛将オーチンレックをして、
「わが軍の敗因は将兵が敵将ロンメルを超人的英雄と思い込んでいるところにある。
今後、ロンメルを英雄と呼ぶことを厳禁する」
と布告せしめた彼。
三年間にして大佐から、一躍、元帥に躍進した彼。その敏捷なる行動の故に、デザート・フォックス(砂漠の狐)の異名をとどろかせた彼。
その彼は元帥に昇任した時、兵士と共にパインアップルの罐詰を開け、一杯の葡萄酒を乾し、埃にまみれた幕僚を顧みていった。
「最高勲章をもらうよりも、もう一台戦車が欲しい」
ここに彼の真面目がある。
彼は生粋の野戦軍司令官であった。
※ 「クリック20世紀」では、引用部分を除いて、固有名詞などの表記を極力統一するよう努めています。
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