蒋介石 1887 − 1975
[ しょう・かいせき ]
総統、主席、黄埔軍官学校校長 / 中国
エピソード 1蒋介石の母が亡くなったのは1921年6月のこと。
以後彼は、自分の誕生日には朝食をとらなかった。そばに仕える者があるときその理由をきいた。
彼の説明はこうだった。子供の誕生日は、母親にとっては産みの苦しみを経験した日である。
子としては、ただ誕生を喜ぶのではなく、母の苦しみをもしのばねばならない。そのために食を断っているのだ、と。
母子家庭で育った蒋介石の母親思いと、彼の律儀で几帳面な性格がよく表れている。
それ以来、側近たちも自分の誕生日には朝食を抜くようになったという。
権力者へのおもねりもよく表れている。
※ 「クリック20世紀」では、引用部分を除いて、固有名詞などの表記を極力統一するよう努めています。
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